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旧暦と5月の関係|皐月と端午の節句、夏の真ん中

旧暦と5月の関係のサムネ画像 月と暦
月と暦季節の行事と暦

現在の5月といえば、
新緑が美しく、春から初夏へと季節が移る頃。
ゴールデンウィークには「こどもの日」があり、
鯉のぼりや五月人形を目にする機会も増えます。

ところが、旧暦の5月は現在とは季節の位置が違います。

旧暦では4月・5月・6月が夏。
5月はその真ん中にあたる月でした。

そして、旧暦5月の和風月名として知られているのが「皐月(さつき)」です。

皐月という名前や端午の節句をたどると、
田植えの季節や菖蒲を使った風習など、
昔の人々の暮らしと初夏の行事が見えてきます。

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旧暦の5月は、現在の暦ではいつ頃?

旧暦と現在使われている新暦では、
月の区切り方が異なります。

現在の暦は太陽の動きをもとにした太陽暦ですが、
明治初期まで日本で使われていた旧暦は、
月の満ち欠けをもとにしながら太陽の動きも取り入れた「太陰太陽暦」でした。

そのため、旧暦の5月1日が
現在の5月1日になるわけではありません。

旧暦と現在の暦には季節感に1〜2か月ほどのずれがあり、
旧暦5月が現在の何月にあたるかも年によって変わります。

現在の5月は春から夏へ向かう頃ですが、
旧暦ではすでに夏の真ん中。

昔の行事や季節の言葉を見るときには、
この違いを知っておくと意味がわかりやすくなります。

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旧暦では5月が夏の真ん中

旧暦では、一年を春夏秋冬それぞれ3か月ずつに分けていました。

春は1月・2月・3月、
夏は4月・5月・6月、
秋は7月・8月・9月、
冬は10月・11月・12月です。

そのため、旧暦5月は夏の真ん中にあたります。

現在では5月を「春の終わり」や「初夏」と感じることが多いため、
旧暦では夏だったと聞くと少し意外かもしれません

旧暦の季節を知ると、皐月や五月雨、端午の節句といった
昔から使われている言葉も、現在とは少し違った景色を持っていたことがわかります。

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5月の和風月名「皐月」とは?

旧暦5月の和風月名として知られているのが「皐月(さつき)」です。

「早月(さつき)」とも書かれ、
国立国会図書館では代表的な由来として、
早苗(さなえ)を植える月であることから
「さつき」と呼ばれるようになったという説を紹介しています。

早苗とは、田植えをする頃の若い稲の苗のこと。

田に水を張り、苗を植えていく時期と、
皐月という月の名前が結びついています。

現在では「皐月」という言葉から
5月の爽やかな新緑を思い浮かべることも多くなりましたが、
もともとの名前をたどると、
稲作と深く関わる季節だったことが見えてきます。

旧暦5月と二十四節気の関係

旧暦の月と二十四節気は、同じものではありません。

旧暦は月の満ち欠けを基本として月日を定める暦。
一方、二十四節気は太陽の動きをもとに、一年を24に分けた季節の目印です。

現在の5月には、
立夏(りっか)と小満(しょうまん)があります。

立夏は、暦の上で夏が始まる日。

小満は、草木が育ち、さまざまなものが次第に満ちていく頃を表します。

2026年は、5月5日に立夏、5月21日に小満を迎えます。

また、雑節の八十八夜は5月2日です。

新緑が広がり、農作業も動き始める5月。
二十四節気や雑節から見ても、春から夏へ大きく季節が動く時期です。

👉 関連記事
【2026年】二十四節気・雑節 早見表

旧暦5月と「端午の節句」

旧暦5月を代表する行事のひとつが、5月5日の「端午の節句」です。

端午の「端」には初めという意味があり、
もともとの「端午」は月の初めの午(うま)の日を指していました。

やがて5月5日の節句として定着していきます。
端午の節句には、菖蒲が深く関わっています。

菖蒲を用いて邪気を祓う風習があり、
菖蒲湯に入ったり、菖蒲を飾ったりする習慣が受け継がれてきました。

時代が進むと、武家社会の中で
「菖蒲」と武を重んじる「尚武(しょうぶ)」が結びつき、
男の子の成長を願う行事としても広がっていきました。

五月人形や兜、鯉のぼりなど、
現在の端午の節句に見られる飾りにも、長い歴史があります。

👉 関連記事
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「端午の節句」と「こどもの日」は同じ?

現在は5月5日が「こどもの日」であるため、
端午の節句と同じものとして扱われることがあります。

ただし、成り立ちは異なります。

端午の節句は、古くから受け継がれてきた五節句のひとつです。
一方、「こどもの日」は1948(昭和23)年に制定された国民の祝日です。

祝日法では、「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日とされています。

同じ5月5日でも、昔から続く端午の節句と、
国民の祝日であるこどもの日では、それぞれに異なる成り立ちがあります。

現在は二つが重なることで、
子どもの健やかな成長を願う日として広く親しまれています。

皐月と田植えの季節

皐月という名前を知るうえで欠かせないのが、
田植えとの関係です。

稲作では、
苗代で育てた早苗を田へ移して植えていきます。

皐月の代表的な由来とされる
「早苗を植える月」という説明からも、
この月が農作業にとって大切な時期だったことがわかります。

現在では田植えの時期は地域や品種によって異なりますが、
田に水が入り、苗が整然と並ぶ風景は今も日本の初夏を代表する景色のひとつです。

「皐月」という月名には、暦だけではなく、
人々が季節の中で営んできた仕事も残されています。

現在の5月と旧暦5月はどう違う?

同じ「5月」という名前でも、現在と旧暦では季節の捉え方が異なります。

現在の5月旧暦5月
季節の感覚春から初夏夏の真ん中
太陽暦太陰太陽暦
呼び名5月皐月・早月
季節との関わり新緑・初夏田植えの季節
主な行事こどもの日など端午の節句など

現在の5月には、爽やかな新緑の季節という印象があります。

一方、旧暦5月をたどると、
早苗を植え、菖蒲で邪気を祓い、夏を過ごしていた人々の暮らしが見えてきます。

もっと知りたい!旧暦と5月Q&A

Q. 旧暦5月は現在の何月ですか?

A. 旧暦と現在の暦の日付は年によって変わるため、
「旧暦5月=現在の○月」と固定することはできません。
旧暦と現在の暦には、季節感に1〜2か月ほどのずれがあります。

Q. 皐月は現在の5月のことですか?

A. 現在では5月の別名として使われていますが、
もともとは旧暦5月の和風月名です。
そのため、皐月という名前が生まれた頃と現在の5月では、季節感に違いがあります。

Q. 皐月はなぜ「さつき」と呼ぶのですか?

A. 由来には諸説ありますが、国立国会図書館では、早苗を植える月であることから
「早月(さつき)」と呼ばれたという説を代表的なものとして紹介しています。

Q. 端午の節句とこどもの日は同じですか?

A. 日付は同じ5月5日ですが、成り立ちは異なります。
端午の節句は古くから続く節句で、こどもの日は1948年に制定された国民の祝日です。

Q. なぜ端午の節句に菖蒲を使うのですか?

A. 菖蒲には邪気を祓うものとして使われてきた歴史があります。
菖蒲を飾ったり、菖蒲湯に入ったりする風習が現在にも受け継がれています。

旧暦5月から見える田植えの季節

現在の5月は、新緑が美しい季節です。
一方、旧暦の5月は夏の真ん中にあたり、「皐月」と呼ばれていました。

なぜ5月を皐月と呼ぶのか。

その由来をたどると、田に水を張り、
早苗を植える人々の姿が見えてきます。
端午の節句に菖蒲を使う風習も、
季節の中で健やかに暮らすことを願って受け継がれてきたものです。

皐月という名前や5月の行事には、
季節とともに暮らしてきた人々の営みが今も残されています。


参考資料

  • 国立国会図書館「日本の暦|和風月名」
  • 国立国会図書館「皐月」
  • 国立天文台「『旧暦』ってなに?」
  • 国立天文台「令和8(2026)年 暦要項」
  • 政府広報オンライン「2026年の祝日は?『国民の祝日』とその趣旨や経緯」