雨水とは、本来「雪が雨へと変わり、氷が溶けはじめるころ」を意味する節気です。
まだ寒さは残りますが、
その奥では、確かに水が動きはじめています。
春分の明るい安定とは違い、
雨水はその手前の、静かな再起動の季節。
この記事では、
雨水の意味・由来・風習・雛人形を出す理由、
そして春へ向かうための整え方をやさしくまとめました。
2026年の雨水はいつ?
2026年の雨水は、2月19日です。
雨水は、雪が雨へと変わり、
大地をうるおし始めるころを示す二十四節気のひとつ。
寒さの底を越え、
水が静かに巡り出す節目です。
暦は毎年、国立天文台の「暦要項」によって発表されています。
雨水とは?|意味と由来をやさしく解説
「雨水(うすい)」は二十四節気のひとつで、
立春 の次に巡ってくる節目の時期です。
太陽黄経が330度に達する頃を指し、
例年2月19日前後にあたります。
古くは、農耕の準備が始まる目安とされ、
水の巡りが戻る重要な合図と考えられてきました。
人々はこの時期を「季節がゆるみはじめる時」
として受け止め、心と暮らしを整えてきたのです。
SEASONS COLUMN|“水”は巡りの象徴
水は、止まれば濁り、
巡れば澄みます。雨水のころ、自然界では
氷がほどけ、水が動きはじめます。
そして、わたしたちのからだも
およそ70%が水。
血液やリンパが巡ることで、
体温も気持ちもゆるんでいく。
雨水は、外の水だけでなく、
内側の巡りを思い出す節気。
春分へ向かう助走は、
まず“からだの水”が動くことから始まります。
雨水の風習|雛人形を出す理由
雨水のころに雛人形を飾ると良縁に恵まれる、
という言い伝えがあります。
これは
✅ 水が厄を流す
✅ 人形が穢れを受け止める
✅ 巡りが戻る=ご縁が巡る
という発想が重なったもの。
雛人形はもともと、
“身代わり”として厄を受ける存在でした。
詳しくは ひな祭りとは?|意味・由来・ひな人形の飾り方・過ごし方までやさしく解説 でもまとめています。
水が動きはじめる雨水の時期は、
浄化と再生の象徴。
そのため、
この時期に飾るのがよいとされてきたのです。
SEASONS COLUMN|なぜ雨水なのか
春分は“整う日”。雨水はその前段階。
ご縁も、運も、巡りが戻ってこそ整います。
だからこそ、
雨水は「整うための助走」といえるのです。
▶︎ 二十四 節気 ・雨水(うすい)とは?恵みの雨が大地を潤す節気
雨水の過ごし方
① 小さな整理をする
・机の引き出しひとつ
・メールボックスの未読の整理
・冬物を少しだけ見直す
大きな片付けは必要ありません。
“ゆるめる”ことが目的です。
② 水を意識する
・白湯を飲む
・花を生ける
・加湿する
巡りを意識する行動は、
季節の流れと呼応します。
③ 雛人形を飾る(地域差あり)
立春から春分までの間、
とくに雨水のころがよいとされています。
地域差はありますが、
大切なのは「意味を知って飾る」こと。
もっと知りたい!雨水Q&A
Q. 雨水はいつ?
A. 例年2月19日ごろ(年により前後)。
Q. 雛人形は必ず雨水に出すべき?
A. 必須ではありません。目安のひとつです。
Q. 雨水にやってはいけないことは?
A. 特別な禁忌はありませんが、昔は水仕事や種まきの時期を慎重に見極めました。
雨水の過ごし方|“季節の気”とつながる3つの整え方
- 固まっていたものをほどく
- 小さな流れを戻す
- 春分へ向けて準備する
雨水は完成ではありません。
整う手前の、やわらかな揺らぎの時季です。
雨水は、春分への助走であり、
ひな祭りへと続くやさしい節目です。
▶︎ ひな祭りとは?|意味・由来・ひな人形の飾り方・過ごし方までやさしく解説
まとめ|雨水の意味と、暮らしに活かすポイント
雨水は、
冬のあいだ止めていたものを、
そっとゆるめる節気です。
氷がほどけ、
地面の奥で水が動きはじめる。
それは、やがて訪れる 春分 の光へ向かう、
静かな助走。
大きな決意はいりません。
止めていたことを、
もう一度動かす勇気。
その小さな動きが、
春へとつながっていきます。
やがて訪れる 春分 へ向けて。
参考文献
本記事は、二十四節気の定義および雨水の位置づけについて
・国立天文台「暦要項」
・西角井正慶『年中行事辞典』(東京堂出版)
などの記述を参考に構成しています。風習・言い伝えは地域差があります。