あなたはいま、人生のどんな季節を過ごしていますか?|続きはnoteへ ☞
PR含む

11月の縁起物とは?|実りに感謝し、福を迎えるということ

11月の縁起物の画像 月と暦
月と暦年中行事と風習季節の行事と暦

木々の葉が赤や黄色に色づき、
秋から冬へと季節が移る11月。

朝晩の冷え込みが増し、
温かな食事がうれしくなる頃です。

田畑では収穫を終え、
新米や秋の味覚が食卓に並びます。
一年をかけて育まれた恵みに感謝し、
次の季節へと向かう時期です。

11月には、新嘗祭や酉の市、
七五三などの行事があります。
収穫への感謝、商売繁盛、子どもの健やかな成長。
それぞれの願いを託した縁起物が、
今も暮らしの中に息づいています。

スポンサー

11月の主な縁起物

11月には、収穫への感謝や
福を招く願いにまつわる縁起物が多く見られます。

  • 新米・稲穂|新嘗祭に込められた収穫への感謝
  • 熊手|酉の市で福や商売繁盛を願う
  • 千歳飴|七五三で子どもの長寿を願う
  • 菊|長寿や健康を象徴する花
  • 恵比寿様・大黒様|商売繁盛と豊かな暮らしを願う

それぞれの意味を、
11月の行事とともに見ていきましょう。

スポンサー

新米と稲穂|新嘗祭に込められた感謝

11月23日は「新嘗祭(にいなめさい)」。
その年に収穫された新穀を
神々に供え、収穫に感謝する
日本の伝統的な祭祀です。

新嘗祭は古くから宮中で行われ、
天皇が新穀を神々に供え、
自らもいただく儀式として
受け継がれてきました。

現在も全国の神社で、
収穫への感謝を込めた
祭りが行われています。

日本では、米は暮らしを支える
大切な食べものでした。
稲穂は豊かな実りを象徴し、
新米には、その年の自然の恵みが
凝縮されていると考えられます。

新嘗祭の「嘗」という字には、
食べて味わうという意味があります。
収穫したものを神様に供え、その恵みを人もいただく。
そこには、自然と人とのつながりが表れています。

新米を炊き、旬の野菜や魚とともに味わう食卓。
日々の食事の中にも、収穫への感謝を感じられます。

なお、11月23日は現在、
国民の祝日「勤労感謝の日」です。
新嘗祭と同じ日付にあたります。

スポンサー

熊手|酉の市で福をかき集める

11月の代表的な行事のひとつが、
「酉の市(とりのいち)」です。

酉の市は、11月の酉の日に
鷲神社などで開かれる祭りで、
商売繁盛や開運を願う人々で
にぎわいます。

酉の日は十二支の暦によって
巡ってくるため、年によって
11月に2回、または3回あります。

酉の市の縁起物として
よく知られているのが熊手です。
落ち葉をかき集める道具の形から、
福や金運、商売の繁盛を
かき集める縁起物となりました。

縁起熊手には、おかめの面や
小判、米俵、鯛など、
福を象徴する飾りが
華やかに取り付けられています。

熊手は小さなものから
大きなものまでさまざま。
毎年少しずつ大きな熊手に
買い替える習わしもあります。

酉の市の境内では、
熊手が売れるたびに
威勢のよい手締めが響きます。
福を願う人々の活気も、
この行事の魅力です。

千歳飴|七五三に込められた長寿の願い

11月15日は「七五三」。
子どもの成長を祝い、
これからの健康と幸せを
願う伝統行事です。

七五三は一般に、
3歳、5歳、7歳の節目に
神社へ参拝する習わしとして
知られています。

その縁起物が「千歳飴」です。

千歳飴は細長い形をしており、
長く健やかに生きられるように
という願いが込められています。

「千歳」という言葉には、
千年という長い年月の意味があり、
長寿を願う縁起のよい名前です。

千歳飴の袋には、鶴や亀、
松竹梅などの吉祥文様が
描かれているものもあります。

鶴と亀は長寿の象徴。
松竹梅は、厳しい季節にも
生命力を保つことなどから、
祝い事に用いられてきました。

七五三の参拝日は、
11月15日に限らず、
家族の都合に合わせて
選ばれるようになっています。

晴れ着をまとった子どもたちが
千歳飴を手にする姿は、
秋の神社で見られる
微笑ましい風景のひとつです。

▶︎ 七五三はなぜ11月15日? 歴史から初穂料、髪型まで!徹底解説

菊|長寿と健康を願う秋の花

秋を代表する花のひとつが菊です。
菊は古くから長寿や健康を
象徴する縁起のよい花として
親しまれてきました。

中国から伝わった菊の文化は、
日本でも宮廷や武家の間に広がり、
やがて庶民の暮らしにも
根づいていきました。

菊は旧暦9月9日の
「重陽の節句」とも関わりが深く、
菊酒を飲んだり、菊の花に
長寿を願ったりする風習があります。

重陽の節句は現在の暦では
9月9日ですが、旧暦の季節感では
菊が美しく咲く秋の行事でした。

11月には各地で菊花展や
菊まつりが開かれます。
大輪の菊や懸崖菊など、
丹精込めて育てられた花々が
秋の景色を彩ります。

菊は仏花としてもなじみ深い一方、
祝いの席や季節の飾りにも
用いられる花です。

恵比寿様と大黒様|豊かな暮らしを願う

11月には、地域によって
恵比寿講が行われます。

恵比寿様は漁業や商売繁盛の神様、
大黒様は五穀豊穣や財福の神様として
広く親しまれています。

恵比寿様は鯛と釣り竿、
大黒様は打ち出の小槌と
米俵を持つ姿がよく知られています。

この二柱はともに祀られることも多く、
商売の繁盛や家の豊かさを
願う信仰につながっています。

恵比寿講は10月20日を中心に行う地域もあれば、
11月20日などに行う地域もあります。

店先や家庭で供えものをし、
日々の商いや暮らしに感謝する。
そうした風習には、
一年の働きと実りを振り返る
気持ちも重なっています。

🌿 季節のコラム|11月の満月・ビーバームーン
11月の満月は一般に、「ビーバームーン」と呼ばれます。

北米の伝統的な月の呼び名に由来する名称で、
ビーバーが冬に備える時期と結びつけて説明されることがあります。

11月は木々が葉を落とし、冬の気配が濃くなる季節。
夜空に浮かぶ月も、澄んだ空気の中でひときわ明るく感じられます。

日本では新嘗祭で実りに感謝し、
北米の月の呼び名には冬支度をする動物たちの姿が
重ねられてきました。

同じ季節でも、土地によって自然の捉え方が異なるところに、
暮らしの文化が表れています。

▶︎ 2026年 7月から12月 満月カレンダー

11月の縁起物に関するよくある質問

11月の代表的な縁起物は何ですか?

新米、稲穂、熊手、千歳飴、
菊、恵比寿様、大黒様などです。
収穫への感謝、商売繁盛、健康や長寿への願いに
まつわるものが多くあります。

酉の市の熊手にはどんな意味がありますか?

熊手には、福や金運をかき集めるという意味があります。
商売繁盛や開運を願う縁起物として親しまれています。

千歳飴はなぜ長いのですか?

子どもが長く健やかに生きられるようにという
長寿の願いを表しています。
「千歳」という名前にも長寿を願う意味があります。

新嘗祭はいつ行われますか?

毎年11月23日です。その年の収穫を神々に供え、
感謝する祭祀として古くから受け継がれています。

11月の縁起物を迎えるなら

酉の市で熊手に福を願い、
七五三で子どもの成長を祝う。
新米を味わい、秋の恵みに感謝する。

11月の縁起物には、
一年を通して育まれたものを
大切に受け取り、
次の季節へつないでいく
人々の願いが込められています。

自然の恵みをいただき、
人の成長を喜び、
これからの豊かさを願う。

11月は、感謝とともに
新しい福を迎える季節です。

▶︎ 10月の縁起物とは?|実りを分かち合う、ということ