二十四節気と七十二候

立夏の読み方や意味とは? 二十四節気・心を豊かにする暦・言葉のカレンダー

二十四節気-立夏-鯉のぼりの画像
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立夏(りっか)の時季は、気温が上昇し、初夏を感じさせる日差しが強まり、自然界がさらに活発になります。

立夏は通常、5月5日頃から5月20日頃までをさしていますが、二十四節気は太陽の運行に合わせて決められるため、毎年同じ日になるとは限りません。爽やかな、とてもよい季節の到来です。この記事では、二十四節気の「立夏」について解説します。

二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽の動きに基づいた中国起源の暦です。1年を24等分し、各節気は約15日間隔で巡ります。節気には、気候の特徴や農作業の目安が示され、自然のリズムを感じながら生活をする知恵が伝わっています。

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立夏の期間に含まれる七十二候とは?

立夏の期間には、以下の三つの七十二候があります。

  1. 初候:蛙始鳴(かわずはじめてなく)
    • 期間:5月5日頃から5月9日頃
    • 意味:田んぼに水が引かれる時期で、蛙が鳴き始める時期です。田んぼや池から蛙の鳴き声が聞こえ始め、それが夏の訪れを実感させます。
  2. 次候:蚯蚓出(みみずいづる)
    • 期間:5月10日頃から5月14日頃
    • 意味:蚯蚓(みみず)が地上に出てくる時期です。地面のなかも温まり、蚯蚓の活動が活発になり始めます。
  3. 末候:竹笋生(たけのこしょうず)
    • 期間:5月15日頃から5月20日頃
    • 意味:竹林では筍が顔を出します。筍の成長はとてもはやいもの! その早さに驚かされます。

七十二候は季節の微妙な移り変わりを表し、自然のリズムを感じることができる日本独特の文化です。詳しい記事は、下のリンクからどうぞ。

心を豊かにする暦、二十四節気と七十二候

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二十四節気・立夏とは、夏の始まりを示す節気のこと

立夏は、夏の訪れを告げる重要な節気であり、日本の自然や文化に深く根ざしています。

立夏とは、簡単にいうと、夏の始まりを示す節気のことです。

この頃は、自然の変化を感じながら、春から夏への移り変わりを楽しむ時季です。4月末から5月頭のゴールデンウィークには、みどりの日や、憲法記念日、端午の節句などの祝日がありますが、中でも端午の節句は、こどもの成長を祝う大切な日です。

また、旬を迎える食材も増え始めます。

末候:竹笋生(たけのこしょうず) にもある、筍ですが、まさしく旬! 地面から顔を出したばかりのものが収穫されます。収穫時期が限られているため、この時期にしか味わえない新芽の柔らかさと香りが堪能できます。

筍は収穫後すぐにアクが強くなるため、早めに処理しましょう。茹でてアク抜きした後は、冷蔵庫で保存するか、冷凍保存することで長持ちします。筍は収穫後できるだけ早く調理することで、その美味しさを最大限に楽しむことができます。

そして、この頃には、端午の節句(5月5日)にかかせない、鯉のぼり。その起源は、江戸時代に遡ります。江戸時代、武家社会では端午の節句に幟(のぼり)を立てる風習がありました。その後、その風習が、一般庶民の間でも男の子の成長を祝う風習として広がり現在でも鯉の形をした旗を家の庭やベランダに掲げ、男の子の健やかな成長と出世を祈る意味があります。

鯉のぼりには、以下のような意味が込められています。

  1. 健やかな成長
    • 鯉のぼりが風に泳ぐ姿は、子どもが健やかに育つことへの願い
  2. 出世と成功
    • 鯉が滝を登りきって龍になるという中国の伝説に基づき、子どもが困難を乗り越えて成功することへの願い。
  3. 家族の繁栄
    • 各鯉が家族を象徴し、家族全員の健康と繁栄することへの願い。
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まとめ

いかがでしたか? 端午の節句の鯉のぼりへ向けた願い。住宅事情もあって、鯉のぼりを見かけることも少なくなってきましたが、残していきたい風物詩です。あなたも、日本の伝統文化に触れながら、豊かな時間を過ごしてみませんか?

次回は、小満(しょうまん)についてご案内します。小満は、小さい満足の意味もあるのですが、どんな満足なのでしょうか? 紐解いていきます。