結婚1周年は「紙婚式」と呼ばれ、ふたりの歩みのはじまりを祝う大切な記念日。この記事では、紙婚式の意味・世界の祝い方・贈り物のアイデアをご紹介します。

もう1年経ったんだね

真っ白な紙に、たくさんの思い出が描かれた気がする

おめでとう。今日は“紙婚式”──ふたりの物語が、静かに色づきはじめる日ですね!
結婚して1周年。ともに過ごしてきた日々の中で、笑い合ったり、ぶつかったり、支え合ったり…。そのすべてが、ふたりだけのひとつの物語になっていく。そんな1周年の記念日「紙婚式」は、まだ柔らかく、でも確かな絆の芽を祝う特別な日──。
紙婚式とは?──1年目の、やさしい節目
紙婚式(Paper Anniversary)は、結婚1年目の節目に祝う記念日。「紙」はまだ形の定まらない“未来の可能性”の象徴。書き込むほどに味わいが増し、色づいていくように──。ふたりの関係も、これからの時間で少しずつ重なり、柔らかく育まれていく。
紙は繊細で、風にも揺れるほど軽やか。けれど、重ねれば本になり、束ねれば強さを持つ。その儚さと力強さの両方が、1年目のふたりを映しています。

“紙”って、ただの素材だけじゃなく、まっさらな未来を、ふたりで自由に描いていけますよっていうことでもあるんです

自由に描いていける!そう思うと素敵なことですね

それにさ、紙って案外強いよね。重ねたら、なおさらだよね
紙婚式、世界ではどう祝う?──“はじまりの白”を祝う国々
紙は、どの国でも「言葉」や「記憶」を運ぶ素材。だからこそ、婚式という形がなくても、それぞれの文化に“紙の美意識”が息づいています。

国によって“紙”の感じ方も違うのかな?

同じ素材でも、文化の色が出そうだね

ええ。今日は、紙という素材が持つ“祈り”や“美しさ”に耳を傾けてみましょう
🇬🇧 イギリス:カードに宿る“心のインク”
イギリスは、紙婚式の由来となった国。ヴィクトリア時代から、1周年にはカードや手紙を贈る習慣が広まりました。“まだ白紙の未来を描く年”として、紙は希望の象徴。手書きの言葉が、時を超えて愛を残します。
🇫🇷 フランス:紙=“記憶を綴る芸術”
フランスでは、“Noces de Papier(紙婚式)”と呼ばれ、芸術や本の文化と重ねて祝われます。本を贈ったり、絵を描いたり。“愛をかたちに残す”という発想が根づいており、紙は心をつなぐ“静かなキャンバス”として大切にされています。
🇯🇵 日本:“紙の美”を受け継ぐ文化
日本には、紙婚式という伝統的な風習はありません。けれども、和紙や折り紙など、紙そのものが長く愛されてきました。和紙は「包む」「守る」「伝える」素材。そのやわらかさと強さは、まるで夫婦の関係のようです。“言葉を包む心”こそ、日本の紙の美しさです。

紙にどんな言葉をのせるか、どんな扱い方をするかで、ただの紙じゃなくなるんです 🎉
紙婚式に贈りたい、心に残るギフト10選
紙婚式の贈り物には、気持ちを届ける・記録を残す・日常に彩りを添えるなど、紙だからこその魅力があります。ここでは、記念日にふさわしい心あたたまる10のアイデアをご紹介しますね。
1|手紙を贈り合う

普段言えない想いを、文字にして伝えてみる。自分の言葉で綴った手紙は、何よりも心を動かす贈り物です。
2|思い出をふり返る

子どもの頃から今までの写真や記録を見返すことで、ふたりの間に流れた時間の大切さを改めて実感できます。
3|紙をテーマに遊ぶ

折り紙で花束を作ったり、好きな本を交換したり。ボードゲームをやるのもいいですね。紙を使ったひと工夫が、記念日をより特別にします。
4|1年分のありがとうを綴ったラブノート

「ありがとう」の気持ちを日々書き溜めたノートは、心をつなぐ宝物になります。
5|手作り封筒にペアチケット

旅や食事など、未来の楽しみを封筒に包んで贈る。紙婚式らしい約束のギフトです。

考えてみたら、チケットも紙製! 特別感もあっていいかも!

そうだね。ふたりで選ぶのもひとつのイベントとして楽しめそう。
6|折り紙ラッピングで実用品を

小さな贈り物も、折り紙で包めば温もりのある特別なギフトに。

ちょっとした贈り物も、ラッピングがかわいいだけでテンションが上がる!

そうですよね。ラッピングがかわいいショップを選びたいですね!
7|ふたりのストーリーを絵本に

出会いからの軌跡を絵本に仕立てれば、ロマンチックな記念の一冊に。久しぶりに、キモチを伝えてみませんか?
8|オーダーメイドの写真パズル

ふたりの写真や記念日をデザインにして、オーダーパズルに。完成までを一緒に楽しめる体験型ギフトで、思い出を形に残しましょう。
9|記念日の詩を贈る

記念日を詩にしたためて贈る静かなギフト。手書きの一編やお気に入りの詩を添えて、心をまっすぐ伝える紙婚式に。
10|上質な文房具(ノート・イニシャル入りペン)

記念日を刻んだ文房具は、使うたびにふたりの時間を思い出させてくれます。日常に寄り添う、さりげない愛のかたちです。

こうやってみると、紙に関わるものって案外あるね。何か欲しいものあった?

オリジナル絵本も気になるけど、大きなパズル作ってみる? 笑

パズル!いいですね。ここからは、よくあるお悩みご紹介しますね!
よくあるご質問(Q&A)
Q. 紙って地味じゃないですか?
A. そんなことはありません。紙は“想いをのせる器”。ふたりの言葉や時間が加わることで、どんな高価なギフトより心に残る贈り物になります。
Q. プレゼントを贈り慣れてないのですが…
A. 大丈夫。言葉や手作りのものでも、気持ちがこもっていれば十分。まずは小さな手紙からでも。
Q. 市販品でもいいですか?
A. もちろん。大切なのは選ぶプロセスたとえば、イニシャル入りや色にこだわるだけでも“ふたりらしさ”になります。
紙婚式は、“ふたりの物語のはじまり”を見つめ直す日。
紙婚式は、ふたりの歩みを静かに見つめ直すやさしい時間。まだまだ真っ白なページがたくさんあるからこそ、これから描く未来もきっと自由で、愛に満ちているはず。

とにかく、二人で楽しめることが一番ですよね!

色々ヒントもらえました! まずはパズルの写真選ぼうかな。笑

ふたりの素敵な物語が、これからも続きますように──
📚 参考:National Wedding Anniversaries List(UK)/日本記念日協会「結婚記念日の由来」/Marie Claire France「Les anniversaires de mariage」