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四季を彩る 和菓子の魅力|春夏秋冬の代表菓子と洋菓子との違い

季節の和菓子-紫の和菓子の画像
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和菓子と季節の深いつながり

日本には、季節の移ろいを繊細に感じ取る文化がありますよね。その象徴のひとつが、やっぱり「和菓子」じゃないでしょうか。 春の桜、夏の涼、秋の実り、冬のぬくもり——。 和菓子は、ただの甘いものではなくて、四季の景色や心の動きを映し出すような存在なんです。 今回は、そんな和菓子の魅力をたっぷりとご紹介します。季節ごとのお菓子のこと、洋菓子とのちがい、そしてちょっと寂しい「まちの和菓子屋さん」の今まで、いっしょにのぞいてみませんか?

和菓子の歴史と季節感のはじまり

和菓子のはじまりは奈良時代といわれています。当時は果物や木の実を干した「果子(かし)」が主流で、今のようなお菓子とは少し違っていたんです。 平安時代には中国から伝わった製法が取り入れられて、だんだんと今のような練り切りや羊羹が生まれてきました。

和菓子が「季節」を大切にしているのは、日本人の“自然とともに生きる心”が根底にあるからだと思います。茶道とも深くつながっていて、おもてなしの気持ちや美意識がそこにはぎゅっと詰まっているんです。

季節を感じる代表的な和菓子たち

和菓子って本当に美しいですよね。季節ごとの自然の変化を表現しつつ、素材や色にもこだわって職人さんの工夫が至る所にされています。和菓子には、春夏秋冬それぞれの季節に合わせたものがあり、季節感を目でも味でも楽しむことができます。

和菓子の種類は、主に水分量によって分類されているんです。水分量30%以上のものは、「生菓子」水分量10~30%のものは、「半生菓子」水分量10%以下のものは、「干菓子」。そして、私たちの目を楽しませてくれる、季節の変化や花鳥風月を表現した生菓子が、上生菓子です。

日本の四季・代表的な春の和菓子

桜餅の画像

桜餅:ほんのり塩気のある桜の葉に包まれたお餅は、春の訪れを感じさせてくれます。
草餅(よもぎ餅):よもぎの香りがふわっと広がる、春の息吹を味わえるお菓子。
うぐいす餅:ふんわりやわらかな求肥に、きな粉をまとった早春のおとずれ。

桜餅は桜の葉で包んだ餅に小豆餡を入れたもので、春の香りを楽しめます。草餅はよもぎを練り込んだ餅に小豆餡を包んだもので、春の野草の風味を味わえます。桜餅のあの独特ないい香りは、秋の七草の藤袴の香りにそっくりなんです。

秋の七草についてはこちらの記事を参照してくださいね。

日本の四季・代表的な夏の和菓子

葛餅の画像

水無月:三角形のういろうに小豆を乗せた京都では定番の6月菓子。暑気払いの意味も。
葛餅:透明感とつるんとした食感が、目にも涼やかで、夏にぴったり。
若鮎:若鮎の形をしたふわっとした生地に求肥を包んだ一品。初夏の風物詩です。

夏は涼を感じる和菓子が人気です。「水ようかん」や「葛餅」など、冷たい和菓子が登場します。葛餅には、葛粉を使った「本葛餅」と、透明感のある「水葛餅」の2種類があります。本葛餅はきな粉や黒蜜をかけていただき、水葛餅は透明感のある、ふるふるととした涼しげな見た目が、食感だけでなく、涼を呼び込みます。

日本の四季・代表的な秋の和菓子

芋羊羹の画像

栗きんとん:秋の味覚といえば栗。甘さ控えめで、栗本来の味を楽しめます。
芋ようかん:さつまいものやさしい甘さが、ほっと心を和ませてくれます。
菊の練り切り:重陽の節句などにも登場する、美しくて上品な一品です。

秋は収穫の季節であり、栗や芋、柿などの旬の素材を使った和菓子が楽しめます。秋の代表的な和菓子というと「栗きんとん」や「芋羊羹」ですよね。いまでは芋羊羹などもコンビニで気軽に買い求めることができるようになりました。ちょっと甘いものが欲しい時に大助かりです。

栗きんとんはおせちの印象が強いですが、案外簡単に作れます。栗をすりつぶして砂糖と練り合わせたもので、栗の豊かな風味が楽しめます。芋きんとんも同じ要領でつくります。

日本の四季・代表的な冬の和菓子

おしるこの画像

お汁粉・ぜんざい:寒い冬にはやっぱりこれ。あたたかい餡にとろけるお餅。心までぽかぽか。
雪平(せっぺい):ふわふわとした生地と餡が雪のよう。冬のやさしいお菓子です。
椿餅:椿の葉に包まれた餅は、少しずつ春の足音を感じさせてくれます。

冬は暖かさを感じる和菓子が恋しくなりますよね。「お汁粉」や「ぜんざい」が代表的な冬の和菓子です。お汁粉は温かい小豆餡に焼いた餅を入れたもので、寒い冬にぴったりのもの。ぜんざいはお汁粉に似ていますが、小豆が粒のまま使われることが多く、こちらもお餅を入れて楽しみます。小豆は魔除けの意味が込められていることもあって、和菓子ではよく登場します。美味しく食べて、邪気払いもしちゃいましょう。

減りゆく町の和菓子屋さん

昔はどの町にもあった、やさしい雰囲気の和菓子屋さん。 子どもの頃、おつかいに行っては「おまけ」をもらった思い出がある方も多いのではないでしょうか。でも今は、その風景が少しずつ消えつつあります。大量生産や後継者不足の影響で、閉店するお店も増えました。

そんな中でも、伝統を守りつつ、若い職人さんたちが創作和菓子に挑戦している姿も。 町の一角で、四季を映すように、静かに咲く和菓子の灯りが、いまも私たちを癒してくれています。

Q&A:よくある和菓子のギモン

Q1. 季節の和菓子って、いつ買うのがいい?
A. 月のはじめごろに、その月のテーマに合わせた新作が出るお店が多いですよ。季節先取りで作られることもあるので、気になったらお店に直接聞いてみるのも◎

Q2. 練り切りと上生菓子ってちがうの?
A. 練り切りは「上生菓子」の一種で、白餡と求肥などを混ぜて成形したもの。繊細な細工が魅力です♪

Q3. 冷凍できる和菓子ってある?
A. 焼き菓子系は冷凍OKなものもありますが、練り切りや餅系は風味が変わりやすいので、できれば当日中に楽しんでほしいです。

Q4. 海外の人にも人気?
A. 最近は抹茶スイーツやどら焼きが人気!抹茶パフェなど、かわいらしい見た目も注目されてますよ。

Q5. 和菓子体験ってどこでできる?
A. 京都や金沢などでは、職人さんに教わりながら作れる体験も。旅の思い出にもぴったりです。

まとめ

和菓子って、ほんとうに奥深いですよね。 春夏秋冬の風景や、日本人のやさしい心を、そっと包み込んでくれるお菓子。

もしも日々の暮らしがちょっとせわしないな、と感じたら…。 お気に入りの和菓子を一つ選んで、お茶を淹れて、ゆっくり味わってみてください。

それはきっと、心の中に小さな季節を運んできてくれます。

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