二十四節気と七十二候

秋分の読み方や意味とは? 二十四節気・心を豊かにする暦・言葉のカレンダー

二十四節気秋分
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「秋分(しゅうぶん)」は、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日。2024年の秋分は、9月22日です。また、秋分は、「お彼岸」の中日にあたります。家族と共に季節の変わり目を感じながら、秋の恵みを楽しみましょう。

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二十四節気・秋分とは、昼と夜の長さが等しくなる節気のこと

秋分(しゅうぶん)は、夏の暑さが和らぎ、秋が本格的に始まる節目として、自然を敬う気持ちが込められています。

秋分とは、簡単にいうと昼と夜の長さが等しくなる節気です。

この日を境に夜が次第に長くなり、秋の深まりを感じるようになります。

二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽の動きに基づいた中国起源の暦です。
1年を24等分し、各節気は約15日間隔で巡ります。節気には、気候の特徴や農作業の目安が示され、自然のリズムを感じながら生活をする知恵が伝わっています。

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秋分の期間に含まれる七十二候とは?

秋分の時期には、三つの七十二候があります。七十二候とは、季節をさらに細かく分けたもので、それぞれの時季に自然界で起こることを表しています。

  • 初候:雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
    • 期間:9月22日頃から9月27日頃
    • 意味:雷の音が少なくなり、秋の訪れを感じる時季です。雷が収まることで、秋の穏やかさが感じられます。
  • 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
    • 期間:9月28日頃から10月2日頃
    • 意味:昆虫たちが冬に備えて土の中に隠れる時季です。自然界の生き物たちが秋の訪れを感じ、活動が少しずつ静かになっていきます。
  • 末候:水始涸(みずはじめてかれる)
    • 期間:10月3日頃から10月7日頃
    • 意味:水辺の水が少しずつ乾き始める時季です。秋の乾燥が進むことで、自然の風景が変化し始めます。

秋分の頃は、まさに収穫の喜びが広がる季節です。

各地の田畑では豊かな農作物が実りを迎えます。この時季になると、全国各地で秋の実りに感謝する様々な行事や秋祭りが盛大に催されます。伝統的な祭りでは、五穀豊穣を願い、地域の特色が詰まった賑やかなイベントが開催されます。

また、お彼岸は、春分と秋分を中心に年に二回行われる、先祖を敬う一般的な風習です。

春のお彼岸は、春分の日を中心にした7日間で、3月20日頃から3月26日頃に、秋のお彼岸は秋分の日を中心にした7日間で、9月20日頃から9月26日頃に行われます。

お彼岸といえば、この時期にいただく「おはぎ」は、お彼岸の象徴的な食べ物として知られています。日本で赤い色は、邪気を払う色とされていますが、「おはぎ」のお米を包む小豆もそのためのものです。

春のお彼岸にはぼた餅を、秋のお彼岸にはおはぎを

ところで、春や秋のお彼岸に欠かせないのが「おはぎ」と「ぼた餅」ですが、この違いをご存知ですか? 名前は違うけれど、見た目は似ているし、同じものなの? それとも違うものなの? と不思議に思っていた方も多いのではないでしょうか?

結論から言うと、おはぎとぼた餅は同じものなんです。

どちらも、もち米(プラスお米)を使って作られ、あんこに包まれた和菓子ですが、
春のお彼岸と秋のお彼岸で呼び名が変わるんです。特徴をまとめると以下のようになります。

おはぎの特徴
秋のお彼岸につくられるのが、おはぎ。特に秋のお彼岸は、稲の収穫を祝う時期秋の味覚の一つとして振る舞われるもの。
ぼた餅の特徴
春のお彼岸につくられるのが、ぼた餅。おはぎと同じようにもち米を使いますが、ぼた餅という名前は、ぼたんの花にちなんでいます。春分の日にお彼岸の供え物として作られるもの。

春は、ぼたんの花にちなんで、ぼた餅なんて、四季を楽しむ日本人ってやっぱり素敵だなって思います。
秋分には、ほかにも秋の収穫を祝う意味もあり、季節の変わり目を感じさせる特別な日です。お彼岸は、私たちに安らぎと感謝の気持ちをもたらしてくれる特別な期間で、過去と今を繋ぐ大切な行事です。

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まとめ

いかがでしたか? 秋分は、自然界の変化を感じる重要な節目で、実りの秋を迎える時季です。季節の移り変わりとともに、秋の風物詩や行事を楽しむことで、心豊かな秋のひとときを過ごし、収穫の喜びを味わいながら、秋の深まりを心ゆくまで楽しみましょう。

次回は、寒露(かんろ)についてご案内します。この頃になると、朝・晩がずいぶん涼しくなります。ファッションも秋物に移行、オシャレも楽しめる季節です。