バレンタインとは何の日?
バレンタインとは、毎年2月14日に迎える記念日です。
もともとはキリスト教の聖人「聖ウァレンティヌス」に由来する祝日でした。
けれど、いま日本で思い浮かべるのは、
チョコレート売り場の行列かもしれません。
この「ずれ」が、じつは面白いところです。
バレンタインの意味と由来
バレンタインの名称は、
3世紀ローマ帝国時代の聖ウァレンティヌスに由来すると伝えられています。
西暦496年、ローマ教皇ゲラシウス1世が2月14日を祝日として定めました。
中世ヨーロッパでは、この日が恋人の日として広まり、
カードや贈り物を交わす習慣が生まれます。
ここまでは、比較的まっすぐな歴史です。
日本に来たら、なぜかチョコレートになった
日本で確認されている最古の広告は1936年。
神戸の洋菓子店モロゾフが英字新聞に掲載したものです。
戦後になると、百貨店や菓子メーカーの販売促進を背景に、
「女性から男性へチョコレートを贈る」習慣が広がりました。
海外では男女問わず花やカードを贈ります。
チョコレート限定ではありません。
なのに、日本ではなぜかチョコ一択。ここが、日本らしくて少し不思議な点です。
SEASONS COLUMN|義理チョコという発明
「義理チョコ」という言葉は、日本独自のものです。
1970年代以降に一般化しました。
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世界のバレンタインは「恋人中心」。
日本はそこに「人間関係の調整」が加わりました。
感情だけでなく、空気も読む。それが、日本のバレンタインです。
| 海外 | 日本 |
| 男女問わず贈る | 女性から男性が主流 |
| 花・カード・ギフト | チョコレート中心 |
| 義理文化はほぼない | 義理チョコ文化あり |
なぜバレンタインにチョコレートなの?
宗教的な決まりがあるわけではありません。
日本では、菓子メーカーの販促をきっかけに、
チョコレートが象徴として定着しました。
いまでは百貨店の催事が冬の風物詩になり、
バレンタインは一大経済イベントでもあります。
祝日が、文化になり、
文化が、商習慣になった。
その変化もまた、日本らしい展開です。
バレンタインの過ごし方
参加の仕方は自由です。
贈る人もいれば、贈らない人もいる。
最近では、自分へのご褒美にする人もいます。
もともとは宗教の祝日。
いまは、それぞれの距離感で選べる日。
そのなかでも日本のバレンタインは、
ちょっと不思議で、ちょっと現実的で、
でもちゃんと続いている行事です。
まとめ
バレンタインは、もともと宗教の祝日でした。
それが時代とともに姿を変え、日本ではチョコレート文化になりました。
同じ2月14日でも、国が変われば意味も変わる。
その違いを知ると、
行事は少しだけ立体的に見えてきます。
参考文献・出典
- Encyclopaedia Britannica “Saint Valentine”
- Encyclopaedia Britannica “Valentine’s Day”
- Geoffrey Chaucer, Parlement of Foules
- モロゾフ公式サイト「バレンタインの歴史」
- 日本チョコレート・ココア協会資料