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2月の縁起物とは?|切り替える、ということ

2月の縁起物 年中行事と風習
年中行事と風習季節の行事と暦
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2月は、季節の境目にあたる月です。
節分を越えると、暦の上では春が始まります。

とはいえ、外の空気はまだ冷たく、
春という言葉だけが少し先に走っているように感じる日もあります。
朝、布団から出るのがつらかったり、
コートを手放す気にはなれなかったり。

2月は、はっきり何かが変わる月というより、
変わりはじめる手前に立つ時間なのだと思います。

この時期に伝えられてきた縁起物や行事は、
勢いよく前へ進むためのものではありません。

むしろ、
ここまでを一度区切って、
これからを迎える準備をするためのもの。

2月の縁起物は、
暮らしを急がせるためではなく、
向きを確かめるためにあります。

2月の主な縁起物

2月に受け継がれてきた縁起物は、
どれも「切り替え」を意識したものです。

  • 節分の豆まき
  • 恵方巻
  • 立春大吉の札
  • 福豆・お守り

特別な道具や準備がなくても、
暮らしの中で無理なく続いてきた習慣ばかりです。

節分という節目

節分は、季節の分かれ目を示す行事です。
冬から春へ向かう、その境目に立つ日。

豆をまくという行為も、
何かを完璧に追い払うためのものというより、
ここで一度区切りをつけるための合図に近いのかもしれません。

声を出して豆をまく人もいれば、
静かに気持ちの中で切り替える人もいます。
今日は節分だな、と意識するだけで終わる人もいるでしょう。

どれも、不足ではありません。

節分は、
きちんとやるための日ではなく、
自分の立ち位置を確かめるための節目です。

暮らしの流れの中で、
「ここまで」と「ここから」を分ける。
その意識が生まれたとき、
節分はちゃんと役目を果たしています。

▶︎ 節分とは?意味・由来・豆まきのやり方・過ごし方までやさしく解説

恵方巻を食べるということ

恵方巻は、
願いを意識するための食事です。

無言で一本食べる、
その年の恵方を向く。
そう聞くと、少し構えてしまうかもしれません。

でも本当は、
「いま、何を願っているか」を
思い出すきっかけとして食卓に並んできました。

食べられなかったとしても、
意味がなくなるわけではありません。
願いを思い出せたなら、それで十分です。

▶︎ 恵方巻きとは?意味・由来・正しい食べ方をやさしく解説

立春大吉の札について

立春大吉の札は、
立春の日に貼る、静かな縁起物です。

派手に主張するものではなく、
玄関や柱など、
ふと目に入る場所に貼られます。

左右対称の文字には、
災いが入りにくいという考えがありますが、
それ以上に、
「切り替わった」ということを
毎日そっと思い出させてくれます。

守るというより、
整えるための目印に近い存在です。

▶︎ 立春大吉のお札|四文字が持つ象徴と守りの力

SEASONS COLUMN|2月の満月・スノームーン
2026年の2月の満月は2月2日、スノームーンと呼ばれています。
雪の季節に昇る月、という意味です。

寒さの底にありながら、
月の光は一年の中でも澄んで見える時期。
外の世界はまだ動かなくても、
内側では少しずつ変化が始まっています。

スノームーンは、
前に進むためというより、
ここまでをそっと照らす満月です。

夜、空を見上げて、
明るいな、と感じるだけで十分。
2月という時間の中に、静かに立ち戻るきっかけになります。

▶︎ 2026年 1月から6月 満月カレンダー

2月の縁起物に関するよくある質問

節分に豆まきをしなかったら、縁起は下がりますか?

下がることはありません。
節分は「きちんと行うこと」よりも、
節目に気づくことが大切にされてきました。
思い出した時点で、もう節分に立てています。

恵方巻を食べなかったら福は来ない?

それでも問題ありません。
恵方巻は願いを意識するための習慣です。
食べることより、
「今年はどんな年にしたいか」を考えられたなら、
役目は果たされています。

立春を過ぎても、気持ちが切り替わりません。

立春は、春が始まる合図であって、
気持ちまで一斉に切り替える必要はありません。
少しずつ光が増えていくように、
整い方にも時間差があります。

2月は何を意識して過ごせばいいですか?

前に進むことより、
「ここまでを一度整える」こと。
2月は、助走の月です。
急がなくても、ちゃんと春にはつながっていきます。

2月の縁起物を迎えるなら

2月の縁起物を迎えるなら、
覚えておきたいことがあります。

  • きちんとやらなくてもいい
  • 省いてもかまわない
  • 忘れていても、やり直せる

節分や立春は、本来は日付が決まっています。
でも暮らしの中では、それぞれの形で続いています。

豆をまく人もいれば、
静かに節目を感じる人もいるし、
恵方巻を食べながら、
なんとなく区切りを意識する人もいます。

大切なのは、
行事を完璧にこなすことではなく、
「ここで切り替える」と自分で決めること。

境目は、次へ進む入口でもあります。

▶︎ 1月の縁起物とは?|整える、ということ


参考資料

・国立国会図書館「本の万華鏡」
https://www.ndl.go.jp/kaleido/

・文化庁 文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/

・国立天文台 暦計算室
(立春・節分)
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/

・農林水産省「うちの郷土料理」
(行事食)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/

・神社本庁
https://www.jinjahoncho.or.jp/