5月2日は「鉛筆の日」。
1887年のこの日、日本で初めての国産鉛筆が製造されたことにちなみ、筆記具の文化をたたえる記念日として制定されました。
5月2日「鉛筆の日」|記念日に考える手書きと書くことの魅力
いまやキーボードやスマートフォンが日常の主役となっていますが、鉛筆の手ざわりや、紙の上を走る音には、どこか原点のようなやすらぎがあります。
「考える」という行為を、ゆっくりと深くしてくれる鉛筆。そんな1本をきっかけに、自分と静かに向き合う時間をもってみませんか。
鉛筆がくれた、自分との会話
子どもの頃、鉛筆をにぎってノートに向かう時間が好きでした。正解を出すためではなく、子供ながらに、頭の中にあるものをひとつずつ整理するように書いていた気がします。
大人になってからも、手を動かして文字を書くと、いつのまにか心の中まで整理されていたり、自分でも気づかなかった感情に出会えたりすることがあります。
「書くこと」は、自分との会話でもあります。鉛筆のやわらかな線に導かれながら、今日の自分にそっと耳を傾けてみる—— 。そんな時間が、あってもいいのかもしれません。
🎁 鉛筆の日のギフトセレクト|言葉と向き合う、文具と時間の贈りもの4選
昭和の頃とはイメージもだいぶ変わった鉛筆(書くこと、描くこと)の体験を届ける、おすすめの4つのアイテムをご紹介します。
Faber-Castell パーフェクトペンシル 9000|鉛筆を極めた“完成形”
Faber-Castell パーフェクトペンシル 9000
ドイツの名門が誇る、クラシックで上質な1本。キャップにシャープナーが内蔵されていて、書く、消す、削るがこの1本でまかなえ、携帯性も抜群。デザイン性もあって、さすがFaber-Castell。鉛筆の魅力を再確認できるギフトです。

ガラスペン&インクセット|1文字に心をこめる道具
ガラスペン インク セット 【アート文具評論家推奨】
インクを選ぶところから始まる、書く時間の贈り物。ガラスペンの美しさで、書くこと自体が癒しになる、ゆっくりとした筆記体験を楽しめます。

鉛筆もちかた 左右手兼用 ペングリップ|書く姿勢を、やさしく整える
鉛筆の持ち方を補助するシリコン製グリップ
子どもから大人まで、自然な持ち方をサポートしてくれるペングリップ。
長時間書いても疲れにくく、筆圧の癖も優しく矯正。書くことがもっと心地よくなります。

新装版 心がやすらぐ花のぬりえセットで、塗ることで心が整える
花々をゆっくり塗る時間が、まるで瞑想のように心を静かにしてくれます。すでに、色鉛筆24色がセットされているので、届いたその日から楽しめます。「書く」から少し広げて、「色を重ねる」という時間を贈る一冊。
詳しくはこちらから文字の温度、言葉の距離
タイピングされた文字には便利さがありますよね。
けれど、手書きの文字には、その人のリズムや癖、体温が感じられます。
送られてきたはがきや手紙を、何度も読み返してしまうのは、そこに「その人の存在」が宿っているからかもしれません。鉛筆の日に思い出したいのは、ただ言葉を“伝える”だけではなく、言葉で“触れる”という感覚。
ゆっくりと、ひと文字ずつ書くことで、言葉が少しずつ近づいてくる。
そんな距離感を、たまには味わってみてもいいのかもしれません。
🗓️ 【5月2日】今日の記念日・鉛筆の日
🗓️ 今日の記念日・5月2日
5月2日は「鉛筆の日」。
明治時代、日本で初めて鉛筆の規格が制定された日として、文房具業界で記念されています。HBや2Bなどの芯の硬さ、形や太さが統一され、
だれもが同じ使い心地で鉛筆を使えるようになった背景には、
“書くこと”を誰にとっても開かれた営みにしたいという願いもあったのかもしれません。今日は、そんな鉛筆の歴史に想いをはせながら、1本の鉛筆を手に取ってみてはいかがでしょうか。
詳しくは、一般社団法人 日本記念日協会 でご覧いただけます。
✍️ 編集後記
私は、朝に手帳を開いて、その日の予定をざっと書き出すのが習慣になっています。
そのときに使うのは、2Bの鉛筆。シャープペンでも万年筆でもなく、鉛筆。理由は単純で、気軽に書けて、気軽に消せるから。なのに、ちゃんと手を動かしている感じがあるのが、心地いいんです。
鉛筆で書いていると、自分の考えが形になるのが少し早く感じられます。それは、うまく言葉にならないことも、まずは書いてみようと思えるやわらかさかもしれません。
鉛筆の日。
よければ今日だけでも、スマホじゃなく紙に書く一日、過ごしてみませんか?